野獣な執事とワンコお嬢様
とりあえず座ると、久しぶりに見るヒョウのパパがお茶を出してくれた。



「2年ぶりだよ?もっと感動的に会う予定だったのに」

「だからパパが~…」

「パパがなに?」

「琴音が心配だからって…。ヒョウのことも、琴音のことも試すって…」

「ママぐらい反対してくれたってよかったじゃん!!」



本当に怖かったのに。



ヒョウがケガしたと思ったのに…。



「琴音!?ご、ごめん…。泣かないでよぉ~…。ママが悪いみたいじゃん…」

「悪いじゃん!!青柳パパだって悪いからねっ!!」



ヒョウのパパを睨んだ。



あたしの前にやって来て、片膝を着く姿を久し振りに見る。



「お久しぶりですね、お嬢様。カワイらしく成長なされて嬉しい限りです」

「あたしは怒ってるの!!」

「申し訳ございませんでした。しかし、愛娘が心配だった親心というものも、少しご理解いただけませんか?」



自分が攻められてるくせに、庇うのはパパのこと…。



これがヒョウのパパ、うちの総統括執事、青柳。



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