野獣な執事とワンコお嬢様
スープを半分、メロン完食。



まぁ、食えるだけマシだな。



歯磨きも終え、ベッドに入った琴音の頭を撫でた。



「お仕事の時間、終わりにして?」

「どうしてです?」

「青柳じゃなく、ヒョウと話がしたいよ…」



仕方ない。



今日はやることもほぼないし。



ネクタイを緩め、シャツのボタンを外した。



「で、話って?」

「ごめんなさい…。あたし、ヒョウの気持ちとかわからなくて…」

「もういい。俺も悪かった」

「ギュッてしてよぉ…」



隣に横になり、琴音に腕枕。



抱きついてきて、離れる気配はまったくない。



電気を消そうと、起きあがると、服を捕まれたままで。



「どこ行くの…?」

「電気消しに…ってか、俺も寝そうだから風呂は入ってきていいか?」

「ヤダよぉ…。あたしが寝てから行ってよぉ…」



なんだか俺は琴音を不安にしてしまったらしい。



仕方ないから寝かしつけるか…。



抱きしめたまま頭を撫でること数分、琴音は眠りに落ちた。



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