野獣な執事とワンコお嬢様
あたしってヒョウの彼女なんですけど…?



まさかそう認識されてない!?



笑いを堪えてるジョーくん。



「犬だって…」

「ヒョウが犬犬言うからでしょ~。プククッ…」

「あたし彼女なのにぃ~…」



だから周りも引かないの?



キャーキャー言ってるのはヒョウに彼女がいないと思われてるから!?



なんだかすごくショックだ…。



「琴音ちゃんの人気がなくなってるのはヒョウのせいだね~」

「あっ、そういえば告られなくなった…」

「ヒョウが目を光らせてるってことじゃないの?」

「そばにいるだけじゃない?」

「まぁ、あのヒョウの存在感だからね。そばにいるだけでも虫除けみたいな効果あるんじゃないかな」



告られないのは楽でいいんだけどさ…。



あたしはヒョウの彼女だよぉ~…。



手まで繋いで登下校してるのになぁ…。



よし、もう犬なんて言わせないから!!



「ジョーくん、あたし強くなる!!」

「裏目に出ないといいね~」



がんばる!!



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