野獣な執事とワンコお嬢様
元バスケ部のヤツに勝った俺は、昼飯を学食でおごってもらえるそうだ。



背の高い、そこそこの顔をしてる福中ってヤツ。



ジョーも一緒にやってきた。



「ペット置き去りでよかったのか?」

「疲れ果てて死にそうな顔してたからな。メシ食わないだろうから」

「へぇ~。聞きたかったんだけど、実際あの有栖川琴音とどんな関係」

「彼女ってヤツだけど?」

「マジで!?やっぱすげーよ、青柳」

「ヒョウでいい」

「じゃ、俺も理時(リトキ)でいいし」



変わった名前だな。



今時で目立つタイプだろうし。



クラスのヤツなんか知らなかったけど、結構いいヤツっぽい。



「パシリだと思ってたら彼女だったのか。ヒョウって、恋愛に興味なさそうなのに」

「他の女に興味はねぇ」

「そりゃあ相手があの有栖川琴音だからだろ~。人の女ってわかっても、めちゃくちゃカワイイ」

「そうなのか…」

「アイドルとか、比じゃねぇって。顔とか超ちっちぇーし」



一般的に見てもカワイイらしい。



< 232 / 500 >

この作品をシェア

pagetop