野獣な執事とワンコお嬢様
笑顔は犯罪級のカワイさ。



あぁぁぁぁ~…。



どうにかしてぇ…。



「お嬢様」

「なぁに?」

「押し倒してよろしいですか?お嬢様をめちゃくちゃにしたいのですが」

「はいっ!?」

「わたくしの腕の中で泣き叫んでもらいたい…」

「やっ、そういうのはちょっと…。あっ!!宿題教えて!!」



なんだかんだ、手を出せていない。



最近の琴音のカワイさは、俺には猛毒のようで。



泣いて暴れる琴音を想像すると…。



「申し訳ありません。やっぱり、自制が効かないみたいです」

「キャッ!!」

「仕事中だというのに…」

「や、やめよ?」

「少し静かにしててください、お嬢様…」



座っていたベッドに押し倒した琴音の顔が溶けそうになるほど、深いキスを繰り返した。



仕事があるってのもわかってる。



いやいや、それ以前に仕事中なんだ。



わかってんのに、ストップがかけられない。



「ヒョウっ…ヤダよぉ…」

「いつまでも『ヤダ』は通用しないんですよ」



仕事中じゃなきゃ、今頃全裸だな…。



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