野獣な執事とワンコお嬢様
触れば触るほど、やめられなくなる。



もうムリだ。



「起きろ、琴音」

「…………」

「朝です、お嬢様。このまま全裸にしてもよろしいですね?」

「なっ!?あれっ…?ここどこ…?」

「俺のテリトリー。で、お前はそこに迷い込んだ犬。よって、今から俺に食される」

「へっ!?なっんで!?」

「イヤならやめてやる。毎度毎度、ショックだけどな」

「や…じゃない…けど…」



起きあがって見下ろした琴音は、目をそらして恥ずかしそう。



やっべ、そそられる…。



「けど?」

「ヒョウは…あたしが必要?」

「は…?」

「あたしはヒョウがいないとダメってわかったけど…ヒョウにはあたしが必要なのかなって…」

「必要じゃなかったら、こんなに欲しくねぇよ。いい加減、琴音の全部、俺にくれ」

「わ、かった…それが聞けて満足。でも恥ずかしいから照明消して欲しいなぁなんて…」

「それじゃ見えねぇだろ、お前の顔。こんなに我慢してやったんだ、少しは堪能させろよ」

「ん…」



よし、泣かせよう。



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