野獣な執事とワンコお嬢様
【ヒョウ】



琴音が退院して、自宅療養。



ヒマだという琴音に付き合う俺。



なぜか、片時も離れたくない…。



俺が琴音をダメにしてるらしい。



それに気づかされたら、余計離れたくなくなった。



仕事は終わりにしてくれと言われた午後。



屋敷の仕事もないので、琴音を俺の部屋に連れてきた。



「わぁ!!テレビがある!!」

「琴音になにもねぇって言われたからな。テレビくらいあれば琴音もヒマじゃねぇだろ?」

「なんか見る!!」



あまりテレビを見ない琴音は興味津々で。



ドロドロした内容の昼ドラをベッドに座って一緒に見た。



「ねぇ、ヒョウ」

「ん~?」

「好きだよ」

「知ってる」

「ヒョウは好き?」

「わかんねぇわけ?」

「ううん、わかる」

「じゃあ聞くな…」



好きすぎてどうにかなりそうなのに。



ちっちゃくて、この世のものとは思えないくらいカワイイ…。



「よいしょ…」

「なに!?」

「ベストポジション」



壁に寄りかかり、琴音を足の間にいれ、後ろから抱きしめる。



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