野獣な執事とワンコお嬢様
それからしばらく、琴音は自宅療養。



やっと復活して学校に行った時には、すでに文化祭の準備が始まっていた。



「ヒョウ様、採寸させてくださぁい」

「服まで作んのかよ…」

「ヒョウ様はなにもしなくていいですから!!あたしたちが作りまぁす」



まぁ、面倒はやらせよう。



寸法を計る女たちに、プクッと膨れた琴音。



なにアレ…。



ちょっとカワイすぎ…。



まさか妬いてんのか?



「ぼ、ボディタッチしないでください…」

「サイズがわからなきゃ作れないでしょ。仕方ないじゃん」

「でもやたら触るからっ…」

「衣装係に文句でも?」



珍しく食ってかかった琴音なのに、結局は撃沈。



その姿があまりにもカワイすぎて。



「琴音」

「なぁにぃ~…」

「ん」

「なっ!?」

「カワイイヤキモチだな」

「き、ききききっ…キス…したっ!!」

「したけど?もっとしてぇの?」

「バカヒョウっ!!」



周りの女が真っ赤な顔。



琴音の顔はそれより真っ赤。



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