野獣な執事とワンコお嬢様
数日後に出来上がったのは、アニメで見るような執事服。



有栖川家はシャツにネクタイにベスト。



動きやすいように計算されて作ってあるスーツが制服で。



なんつーか…動きづらいし、やたら重い…。



「「カッコイイ…」」



こんなんじゃ動きづらいだろ。



形はカッコイイけど…。



「お嬢様と呼んでください!!」

「ヒョウ様のだけ特別仕様なんですよ!!」



特別仕様ってのはまさかこの裏地のことか?



これのせいで重いんじゃねぇのか!?



「名前にちなんで、裏地はヒョウ柄にしてみましたぁ~」

「ふぅん…」

「ご褒美として…ひと晩だけお相手願えませんか?」

「っせんだよ。お前らに興味ねぇって何回言えばいいんだよ」

「絶対落ちないところがまたステキ…」



ウザっ…。



俺には琴音という超カワイイ彼女がいるってのに。



その琴音はメイドをやるらしく、誰も作ってくれないとかで、俺が家で琴音の衣装を作ってる。



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