野獣な執事とワンコお嬢様
洗濯が終わった服をクローゼットにしまうのも、俺の仕事で。



下着だけは自分でやるそうだ。



まぁ、それは俺が洗ってるんだけどな。



ってのも、秘密にしとかなきゃ。



だいたい、0時前に琴音は睡魔に負ける。



この時の琴音が、アホみたいにカワイイ。



ポケーッとテレビを見て、今にも寝そう。



「お嬢様、おやすみになられたらいかがですか?」

「うん、寝るぅ…」



半分ほど意識がない状態で、ベッドに入る。



布団をかけると秒殺だ。



この眠り姫が。



無防備な寝顔を見て、カバンの中身を拝見。



古典のノートを忘れてる…。



よし、補充。



もういいだろう。



俺の1日も終わる瞬間だ。



自分の部屋に行き、シャワーを浴びてから宿題。



パソコンで日誌を書き、やっとベッドにもぐる。



日誌は、毎日俺の父に送らなきゃいけなくて。



疲れた…。



何かあればすぐ出られるように、部屋にカギはかけない。



< 32 / 500 >

この作品をシェア

pagetop