野獣な執事とワンコお嬢様

疲れから、すぐに深い睡眠。



朝は琴音よりずっと早く目覚め、洗濯をし、朝食の準備。



「青柳くん、これ食べていいよ」

「いただきます」

「悪いね、立ち食いばっかりで」

「いえ、お嬢様の食事を作っていただけて、とても感謝してますよ」

「本当にできた男だ、君は」



朝も立ち食い。



それから琴音を起こしに向かう。



昔からよく寝るヤツではあった。



スヤスヤ寝てる琴音の布団を豪快に剥ぐ。



「お嬢様、朝でございます」

「眠い…」

「えっ？添い寝が希望ですか？」

「言ってませんっ!!」

「では、おはようございます。お召し替えのお手伝いを…」

「エロ執事!!」

「仕事ですよ、お嬢様」

「いいから出てって!!」



二度寝したら、マジで着替えさせんぞ。



とは言わず、先に食堂へ行く。



ムリヤリ食わせてるせいか、顔色がいい。



ここに来てからさりげなく食事に混入していた栄養剤をやめることにした。