野獣な執事とワンコお嬢様
次の日、朝に琴音を起こしに行った。



「お嬢様、朝でございまっ…」



なんで美琴様が一緒に寝てんだ?



昨日は自室で寝たはず…。



おいおい、勘弁してくれよ…。



これじゃあ琴音になにもできない。



「お嬢様、起きてください」

「ヤダ…寒い…」

「なぜ美琴様がいらっしゃるのです?」

「へっ!?えぇぇぇぇっ!?なんで!?」



どうやら、琴音が寝てから潜り込んだらしい。



とりあえず起こすか…。



「美琴様、朝です。ご自分の部屋で休まれたんではなかったですか?」

「うるさい…」

「しかし、朝食の時間ですので…」

「起きない!!ご飯いらない。ヒョウ、あっち行け」



寝起きは元から悪かった。



俺はこの人を起こしたことがないから、起こし方がわからない…。



困っていたら、オヤジがやってきた。



「ここでしたか、奥様は…」

「起きないんです」

「任せなさい」



かけてある布団を容赦なくガバッと剥いだ。



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