野獣な執事とワンコお嬢様
嵐が去ってから、やってきたのは雪乃さん。



何も知らなかった龍蔵さんが大学に行ってる間に引っ越し完了。



帰ってきて、目を丸くしている。



「なんで…いるの?」

「住もうと思って」

「住む…?」

「龍蔵、近くで見張ってないと浮気するから。大学辞めて来てあげたんじゃん」

「ウソ…。毎日一緒にいれんの?マジで?超嬉しい…」



ニコッと笑った雪乃さんを引き寄せた龍蔵さん。



これで元気になるといいけど…。



「よかったね、お兄ちゃん」

「どうしよ…。嬉しすぎてちょっとパニック…。部屋行こう、雪乃」



別れて結構経つけど、ふたりはやっぱり思い合っていたらしい。



琴音も満足した様子。



「やっと平和ですね」

「そうだね」

「もう限界です、お嬢様…」

「な、何がっ!?」

「ここ最近、あなたに触れなくて…」



リビングだということはわかっているのに。



最近のキスすらしてないお預けに、もう限界。



触らせろ。



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