野獣な執事とワンコお嬢様
少し経ってから電話を切った琴音はプクッと膨れて怒りモード。



カワイイヤツ…。



「意地悪しないで!!」

「申し訳ございませんでした。お嬢様に構っていただけなくてつい」

「なっ!?」

「寂しくないんですか?出発は2日後ですよ?」

「ヒョウが自分で決めたんじゃん…」

「そうでしたね。でももっと離れがたくなるかと思っていたものですから」

「頑張るって決めたもんね」



紅茶をひとくち飲み、得意げな顔。



すげーよ、琴音。



やればできんじゃねぇか。



「帰ったら甘やかしてくださいね?」

「ヤダよ。あたしが甘えるんだもん…」

「ならわたくしは2週間分以上充電しとかないとダメですね」

「じゅ、充電!?ぬぁっ!!」



紅茶を取り上げ、ベッドの上。



仕事中?



そんなもんどうでもよくなる。



「明日は休んで1日ベッドで過ごしませんかね?」

「いや、それはちょっと…」

「不満ですか?今夜寝かせる気はありませんので明日、起きられたらいいですね~」



許可をいただき、ありがとうございます、お嬢様。



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