野獣な執事とワンコお嬢様
琴音を食って、ラボに戻る。



キョロキョロしてる琴音には、きっと珍しいんだな。



「ここが俺のいるとこ」

「へぇ~、なんか研究室だね…」

「まぁ、研究室だからな」

「葉っぱがいっぱいだ。植物に詳しいの?」

「いや?」

「じゃあなんで?」

「この中におもしろいモノを発見したから、それを教授が調べてんだよ」

「新発見かぁ~」

「この植物自体稀少だし」



楽しいぞ、マジで。



さぁ、さっきの続きをしよう。



「なんだ?もう戻ったのか?」



教授が戻り、琴音が慌てている。



怒られたりしねぇから大丈夫だっての。



「かわいらしいお嬢さんじゃないか。例の琴音さんかい?」

「は、初めましてっ!!有栖川琴音といいます。ヒョウがお世話になってます」

「いやいや、お世話になってるのはうちの方だからね。君のお父さんにたくさんお世話になってるんだよ」



有栖川家から寄付を受けてる。



まぁ、ビジネスとして投資してるんだけど。



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