野獣な執事とワンコお嬢様
失敗だったな、来いなんて。



抱きついて泣いてる琴音を抱きしめた。



「アイツが俺に恋愛感情なんかねぇよ」

「わかんないもんっ!!ヒョウを探して日本まで来たんだよ!?」

「歳離れてるし」

「そんなの関係ない!!」



ダメだな。



聞く耳を持たない。



浮気したわけじゃねぇのに、なんなんだ、この罪悪感…。



「頭いいんでしょ!?ヒョウと話しも会うよね?」

「落ち着けよ…」

「美人だし、頭いいし。ヒョウにお似合いだよ」



ふざけんな。



俺が何年お前を想って来たと思う?



「体の関係だってあったんでしょ?もしかしてヒョウの初めての相手?」

「だったらなんだよ。俺はお前のことしか考えてなかったのに!!」

「そんなの知らないから。もうわかんないっ…ヒョウなんか好きにすればいい!!」

「マジで言ってんのかよ…」

「楽しいならずっといれば?あたし、ヒョウなんかいらない」



何かに頭を殴られたような感覚。



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