野獣な執事とワンコお嬢様
また同じように、ヒョウと何年も離れることになるの?



小さかったあの頃はもう二度と会えないような気がした。



今は…あたしがあんなこと言ったから…。



「ふざけんなよ、琴音」

「タマキさん…」

「青柳が戻ってこないなんて…俺の仕事が増えるだろうが!!」



そっちですか…。



まぁ、タマキさんらしいけど…。



だけど…本当に戻らなかったらどうしよう…。



「キスなんか挨拶だよぉ~…」

「しかも相手から突然だったんでしょ?それを見た琴音はショックだろうけど…2号くんは悪くないかもね」



冷静になって考えるとそうなの。



今更ごめんなんて謝っても、遅いかもしれない…。



「琴音さぁ~、見合いでもしてみれば?」

「なんてこと言うの、龍蔵!!」

「だって2号しか知らないじゃん。視野が狭いっつーの?」

「龍蔵は視野も守備範囲も広すぎるだけでしょ」

「雪乃が来てからはもう浮気なんかしてないよぉ~…」



ヒョウ以外知らない…?



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