野獣な執事とワンコお嬢様
どうやらそのまま眠ってしまったらしく、目覚めは青柳。



「体調は大丈夫ですか?」

「ん…。迷惑かけて…ごめんなさい」

「迷惑だなんて思ってませんよ。朝食は軽めにしてありますので、まずはお召し替えを」



頑張らなきゃ。



もっと、ちゃんとしなきゃ。



「昨日のアレって何だったの?あたし、変な病気?」

「過呼吸ですよ。落ち着いて行動すれば大丈夫です。病気ではないと思いますが、心配ならばお医者様に診てもらいますよ」

「過呼吸…」



何で急にそんな…。



そっか、頑張りすぎたかもね…。



「またなったら…助けてくれる?」

「いえ、もう手を貸すことは…お嬢様のためにもよくないので」



厳しいなぁ~…。



厳しすぎて泣けてくる…。



「ヒョウ」

「青柳で…」

「いらないなんて言ってごめんね?なんかあたし、不安定すぎたね。ヒョウはちゃんと帰ってくるって言ったのに…」

「…………」

「もう1回、ヒョウがあたしを好きになってくれるように頑張るね!!」



大好きだよ、ヒョウ。



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