野獣な執事とワンコお嬢様
あたしってヒョウに眠らされたの?



さっき飲んだお茶?



「まさか非合法じゃねぇの?」

「知りませんよ、そんなの。成分調べていろんなもの混ぜたら完成しただけですし。人体に影響はないと以前の研究でわかってますから」

「恐ろしいよ、お前…」



そういうことだったのかぁ~。



たまに淹れてくれるあのお茶って、ヒョウの研究でできてたのか。



「人体実験しないでよっ!!」

「あっ、お目覚めですね、お嬢様」

「今の話し、聞かなかったことにするね…」

「なんのことです?」

「とぼけたっ…。もういいよ…それより何でタマキさんがいるの?」

「お嬢様の様子を見に来てくださったんですよ。1日も眠ってらしたので。少しはよくなられましたか?」



1日って…?



まさかヒョウの謎のお茶のせいじゃ…。



でも体は軽くなってる。



熱も下がったみたいだ。



「もう平気だよ」

「そうか、よかった。起きねぇから死んだかと思ったじゃねぇか」

「いつか殺されそうだよね、あたし…」

「ははっ…」



タマキさんですら苦笑い。



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