野獣な執事とワンコお嬢様
しばらく話をしてから部屋を出て行ったタマキさん。



ヒョウがまたお茶をくれた。



「眠くならない…?」

「えぇ。それはただのレモンバームティーですから」

「よかった…」



ヒョウは日によっていろいろなお茶を出してくれる。



紅茶が好きなあたしに、世界中の紅茶を取り寄せてくれたり。



たまにハーブティーだったり、たまにコーヒーだったり。



きっと、ヒョウがお茶に詳しいのはあたしのため。



好きな食べ物とか、好みの洋服とか。



執事として、そういうのを全て把握してくれてる。



それはきっと、ヒョウの努力…。



「ねぇ、青柳」

「はい、お嬢様」

「また研究したいと思う?」

「そうですね、興味があれば」

「行って…いいんだよ?好きなことしたって、あたしは怒らないから」

「では、お嬢様のおそばにおります」

「へっ?」

「今は好きなことを好きなだけやってますので。たまらなく楽しんでます」



顔が熱い…。



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