野獣な執事とワンコお嬢様
熱は下がったはずなのに。



告白みたいだよ、ヒョウ…。



「後悔してないの?」

「後悔はしたことがありませんよ。あっ、昔、お嬢様と離れたことは後悔しましたね」

「ちょっと…ヤメて…」

「顔が赤いですが?まだ熱があるんですか?」

「意地悪っ!!」

「ははっ!!カワイらしいですね、お嬢様は」



ヒョウ、それはどんな意味なの?



あたしのこと、まだ好きでいてくれてるの?



「いつになったら…前みたいに戻っていいの?」

「さぁ…。わたくしもわからないんです」

「じゃあさ…」

「そろそろ戻ってみますか、前の関係に」



いいの…?



あたし、ちゃんと変われた?



ヒョウの隣に立っても平気なの?



「久しぶりに見ました、涙目」

「嬉しくて…」

「長い間我慢していて限界みたいなんで、抱きしめてもいいですか?」

「あたしが抱きつくっ」



ベッドから飛び出し、ヒョウに抱きつくと、ヒョウも腕を回して抱きしめてくれた。



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