野獣な執事とワンコお嬢様
はぁ…?



全く意味がわからない。



「嬉しい!!待ってたの。私の王子様!!」



なんつーか…めんどくせぇから死ねばいい。



16歳くらいか?



興味もねぇから下調べすらしてねぇし。



マジで鬱陶しいんですけどー。



「パパにワガママ言っちゃった!!最高のクリスマスプレゼントだね、青柳」

「まず…離れていただけますか?」

「イヤっ!!」



マジか…。



2階の窓から放り投げるべきか?



「離れていただかないと、仕事ができません」

「何の仕事するの?」

「お茶の時間ですので」

「いれてくれるの!?待ってる!!」



やべぇ…。



一瞬シッポと耳が見えた…。



アメリカ版ワンコじゃねぇか。



広い屋敷を使用人に案内してもらい、まずはお茶を出した。



琴音のために修得したお茶なのに…。



何で見知らぬお嬢に俺の腕を披露しなきゃならねぇ。



「す、すっごくおいしい…」



感動してんじゃねぇよ。



マジめんどくせぇ。



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