野獣な執事とワンコお嬢様
お兄ちゃんいわく、ヒョウは超が着くほどの天才らしい。



「お嬢様、よれしいですか?これは一定の法則があるのです」



わからない所は本当にわかりやすく、丁寧に教えてくれた。



本当に同級生なのかと、不思議になるくらいわかりやすい説明。



「頭いいね、ヒョウ…」

「生まれつきなので」

「そうなの!?」

「日本に戻る前に、自分に合った教育も受けたんですよ」



大学は卒業したとか言ってたっけ。



音楽は苦手みたいだけど~。



「テストって、音楽もあるよ~。勉強しなくていいの?」

「今はお嬢様と桜小路様の勉強時間ですので」



ニコッて…。



本当に大丈夫なの?



「休憩しようよ~…。僕疲れた」

「そうだね、まだテストは先だし。わからない所は理解したしね」



スッと立ち上がったヒョウが、ジョーくんに何かを言ってから部屋を出ていった。



休みの日に頭使いすぎたぁ~…。



「本当に執事なんだね」

「うん、別人だよね」

「多重人格みたいだ」



あれは本当のヒョウだよ…。



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