キープアウト!
そんなこと思っていたら、店のドアが開いた。

そして。
そのお客さんはすぐあたしの隣に座った。

「樹里さん、こんばんは」

「拓也。久しぶりだね!」
「はい。最近忙しくて、全然顔出せませんでした」

「おうっ。拓也、いらっしゃっい」

マスターが厨房から顔を覗かせた。

「ビールお願いしていいですか?」

「あたしも、おかわり!あとエビマヨもお願い!」

「かしこまりました」

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