キープアウト!
「うん」

「あの亀たちは、樹里一号二号って、名前ついてるんじゃねぇの?」

亮二がゲラゲラ笑っている。

「亮二!」

軽く頭を叩いた。

でも。
本当はこんな会話も全然嫌じゃなくって。

むしろ楽しかったんだ。


そして。
あたしたちは、ここの水族館メインのイルカのショーを観に行くことにした。


屋外で行われる、イルカのショー。

冷たい風が吹き抜けていく。

「寒いー!」

「売店で何か買ってくるよ。何がいい?」
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