キープアウト!
高々と舞い上がり、飼育員さんが持ったワッカの中をくぐり抜けた。

パチパチ…
拍手が沸き起こる。

「すごいね。どうやって訓練するのかな?」

「さぁ。相当な時間費やしてるんだろうな」

「あたしがイルカなら覚えられないかも」

「樹里は無理だろうな」

プっと亮二が吹き出した。

イルカになったあたしを想像しているのだろうか?

失礼な奴め。

イルカのショーを終始盛り上がっていた。
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