キープアウト!
亮二だって一人の時間欲しいだろうし。

明日、また会社に行けば会えるわけだし。

「じゃあな。おやすみ」

「おやすみなさい」

玄関で短い会話。
少しの沈黙の後、亮二の顔が近ずいてきた。

静かに目を閉じると、亮二の唇と重なった。

長い長いキス。
どうしよう。
このままじゃ離れたくなるなよ。

やがて、亮二の手はあたしの胸元へ。

「あっ…」

唇が離れた瞬間に声が漏れてしまう。
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