キープアウト!
マスターに聞いておいた病室をノックして、入っていく。

「樹里!」

拓也が目を丸くしている。

「拓也、大丈夫?」

「大丈夫だけど…」

久しぶりに見た拓也。
マスターが言っていた通り、少し痩せていた。

拓也はゆっくり上半身の体を起こした。

個室だから。
ゆっくり話ができそう。

あたしは置いてあったイスに座った。

「樹里は見舞いに来てくれないと思ってたよ」

「そう?」
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