キープアウト!
あたしはマスターと二人きりになる。

ここから、ダラダラとながーい話が始まるのだ。

「今日、拓也と携帯の交換したんだよ」

「へぇ。拓也、樹里に気があるんじゃないのか?」

「ぶっ」

飲んでいたビールを吹き出しそうになる。

「オレの思い違いかな?」

「思い違いだよ。携帯も一応聞いとこうみたいな感じだし」

「拓也、好青年だしいいと思うけどな」

「別に、悪くはないけど」

そんな目で見たことない。
< 16 / 259 >

この作品をシェア

pagetop