キープアウト！

拓也が目に涙をためていた。

「もう。拓也！男でしょ！泣かないの！」

「うん…」

「あたしね、その時に電話かかってきた人とつき合ってるんだ」

「そっか。彼氏できたんだ」

「うん。彼氏ができて、浮かれまくって、拓也とそんなことがあったことすら忘れてたよ」

「樹里。本当にごめんな。彼氏ができたなら、ちゃんとあきらめるし。前みたいに飲みながら愚痴聞いてくれるか？」