キープアウト!
「聞くよ。拓也はあたしの友達だもん。もう、あんなこと他の女の子にしないでね」

「ありがとう。樹里」

拓也が涙をこぼした。

「だーかーらー、男なんだから、メソメソしないの!イケメンが台無しだよ!」

バシーン!
背中を叩いた。

「いってー。オレ病人だぞ!」

「ほら涙止まった」

「あっ。樹里に謝りたいことが、もう一つあるんだ」

「何?」

「前に喫茶店で、突然男に猛アピールされて困ってる子がいるって言ってたよな?」
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