キープアウト!
「うん」

「あれって、樹里のことだろ?」

「あっ。バレてた?」

「なんとなくだけどね。それでオレ、その男のことやめた方がいいって言ったんだ。ごめんな。邪魔するようなことして」

「そうだったの? もう気にしないでね」

「あぁ」

拓也に笑顔が戻ってくる。

良かった。
拓也が元気になったみたいで。

ふと、病室の壁時計を見ると、夕方の6時半。

ゲゲッ!?
こんなに、時間の流れって速いの?
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