キープアウト!
6年ぶりにやってきた出会いは、脆く崩れ去ってしまった。

苦しくて苦しくて。
どうすることも出来ない。

その日、あたしはひたすら泣いた。

泣いて泣いて泣いて。
一生分の涙を流したような気がした。



翌日から、亮二はアパートに来ることはなかった。

一人で過ごすことが辛くて、夜はマスターの店で過ごした。


そして。
週末、あかねにこの出来事を話した。

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