キープアウト!

一人になりたくてなくて、制服姿のまま、マスターの店に来ていた。

「樹里。珍しいな。制服のまま来るなんて」

まだ。
開店したばかりで、お客さんは誰もいない。

「…マスターどうしよう…。亮二が……他の女の子とつき合うかもしれない………」

そう言うと。
あたしはわぁっと泣き出していた。

「樹里。とりあえず座れよ」

マスターは冷静にあたしをカウンターの席に座らせた。

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