キープアウト!
「本当、泣き虫だな」

亮二が優しく肩を抱き寄せてくれる。

ねぇ。亮二。
あなたは突然あたしの目の前に現れて、あたしの平穏な日々を乱していった。

だけど。
気がつくといつも側にいてくれた。

いつしか。
あたしもあなたが必要な人になった。

「オレと一緒に暮らしてくれる?」

「うん!」

「いつか、結婚しような。初めてだよ。こんなこと言うの」

「本当に初めてなの?」

「初めてだってば」

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