キープアウト!
上半身の体を起こすと、なんだかダルくて熱かった。

オデコに冷たい感触を感じて、触れてみる。
何か貼られていた。


ガチャ。
玄関の開く音がする。
コンビニの袋を下げて、亮二が部屋に入ってくる。

「樹里、風邪ひいたみたいだな」

「風邪?」

「昨日、布団に運ぶ時に体がすごく熱かったんだよ。だから、冷えぴた貼っておいたよ」

「ごめんね。ありがとう。わざわざ買ってきてくれたんでしょ?」

「いいよ。気にするな」
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