キープアウト!
「大丈夫か?」

亮二が背中をさすってくれる。

すごく優しくされてるみたいで、胸がきゅんする。

「大丈夫だよ。さっき薬も飲んだから、時期治るよ」

「まさか、プロポーズした次の日に風邪で寝込まれるとはな。拒否された気分だよ」

「…拒否したわけじゃないもん」

「結婚って言葉に興奮させたかな?」

「有り得るかも」

「面白いな。樹里は」

亮二があたしの髪を撫でながらこう続けた。

「でも、いつか、改めてプロポーズするから、その時は寝込むなよ」
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