キープアウト!
「…亮二に迷惑かけてばかりだね」

「いいんだよ。オレが勝手にやったんだから」

亮二があたしの手を握ってきた。

安心する大きな手。

あたし、この手に守られているんだね。

きっと、これから先も。

亮二。
ずっとずっと。
側にいて――…

あたしは、熱のこもった手で亮二の手を握りしめていた。
< 249 / 259 >

この作品をシェア

pagetop