キープアウト!
「同棲取り消すぞ」

「いやーだ! ちゃんとやります!」

「よろしい」

あたしたちは、黙々と段ボールに荷物を詰めた。

1人分とは言え。
けっこうあるもんだね。
いらないものはとことん処分することにした。

朝から荷造りをして、作業が済んだのは午後3時を回った頃だった。



「オレ、荷物運んでくるから、樹里はその間掃除してろよ」

「はーい」

「サボるなよ」

「はーい」
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