キープアウト!
あかねは大きな瞳をキラキラさせながら言った。



この日を境に、佐伯くんに話しかけられることが多くなった。

誕生日、血液型、好きなタイプなんかを聞かれた。

まだ。
携帯は教えてないままになっていた。

佐伯くんがどこまで本気かわからなかった。

いつの間にか、"樹里ちゃん"から"樹里"に呼び方がかわっていた。

あたしも、佐伯くんから佐伯と呼ぶようになった。

突然訪れた出会いに、ただただ戸惑っていた。
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