キープアウト!
「他の男と比べてたりして」

「そんなんじゃないよ」

笑って誤魔化す。

佐伯を一生懸命、頭の中で追い出した。

「ならいいんだけど」

ボソッと拓也が何か言ったけど、聞き取れなくて、聞き返したけど何も言わなかった。

「ねぇ?拓也?」

「ん?」

「男として意見を聞きたいことがあるんだけど」

「何? ラブ系の話し?」

「友達の話しなんだけど。ある日、突然、男の人に猛アピールされ出して、戸惑ってるみたいなの」
< 48 / 259 >

この作品をシェア

pagetop