キープアウト!
友達の話しということにして、相談にのってもらうあたしは卑怯だろうか?

拓也に会おうと思ったのは、佐伯のこと同じ男として、どう思うか聞きたかったからってのもあるんだよね。

でも、あたしの話しとは言えなかった。

「なんか、友達が言うには、その男の人は、会社で人気もあるし、仕事もできるみたいなんだ」

あたしは続ける。

「そんな人が、自分みたいな普通の人間を好きだなんて信じられないみたいなんだよね」
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