キープアウト!
「明後日、樹里の会社の前まで迎えに行くから」

「わかった」

こうして。
あたしと拓也は、二度目の会う約束をした。


――数日後


拓也は会社の前まで迎えにきてくれていた。

車に気付いて、あたしは乗り込んだ。

拓也はスーツ姿だった。

「もしかして、仕事帰り?」

「うん。先月、残業時間オーバーで今月もオーバーしたら、来月完全に残業できなくなるから早く帰れるんだ」
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