キープアウト!

それから。
何事もなかったかのようにカレーを一緒に食べた。

拓也があたしを困らせないように、いつも通り振る舞ってくれた。

多分、告白した方は何十倍も気まずいハズなのに。

あたしが、拓也の気持ちを見抜けるくらい大人だったら、こんなことにならずに済んだのに。

ごめんね拓也。

あたしより年下なのに気を遣わせて。


カレーを食べて、お詫びに食器洗いをすることにした。
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