キープアウト!
片方の手は、太もも付近にあった。

「嫌…やめて!」

「体の関係から入る恋愛だってあるんだよ!」

「嫌ー!」

あたしは床に押し倒されてしまった。

片手で両腕を掴まれて、片手で制服のボタンを外していく。

こんな経験初めてだった。

佐伯の顔が浮かんだ。
助けて! 佐伯!

「拓也!やめてくれないと嫌いになるよ!」

必死で叫んだ。

ピタッ。
拓也の手が止まる。
< 83 / 259 >

この作品をシェア

pagetop