キープアウト!
「日本語分かんないのか?」

「いや、誘いを受けるなとか、束縛されてるみたい」

そもそも、誘いを受ける程モテないし。

「だって、オレ樹里のこと好きだもん。他の男に近ずけさせたくない」

そう言って。
佐伯があたしの手を握った。

心臓の音がバクバク音を立てて、どうすることもできなくて。

「樹里がひどい目に合った後に不謹慎かもしれないけど、オレに電話がきた時嬉しかった」
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