キープアウト!
佐伯が車の中から、手を振って、その場からあっという間に去っていった。


家の中に入る。

ヒンヤリと冷たい空気が流れている。

暖房をつけて、体を暖める。

「くれぐれも、オレ以外の男の誘いなんか受けるなよ…か」

佐伯の前でクスッと笑ってしまったけど、また笑いがこみ上げてきた。

だってさ、彼女じゃないのに束縛みたいなことして、面白い奴だよね。

ううん。
変な奴だよね。
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