六角関係








「わたし…わたし…別れる時…自分が思ってることの半分も…伝えられなかった…。まだ…竜太郎君のこと…好き…なのに…。でも…竜太郎君には…竜太郎君は…未来ちゃんと…付き合った方がいいって…そう思ったから…。」






合月さんが、首を少しふった。






「わたし…わたしって、すっごい弱い人間なんだね…。すごく無力で…何も伝えられない…。」






「合月さんは、弱くなんか、ないよ?」






思わず、言ってしまった。




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