六角関係

竜太郎side

竜太郎side


沙由里がつん、ッと袖を引っ張ってきた。

「何?」


「あの…さ。」


沙由里が少し恥ずかしそうにはにかみながら言う。


「竜太郎君って、サッカー部だったよね?明日…見に行ってもいい?」


「あぁ、いいけど。」


……ということになったのは、昨日の夕方。


俺的には見に来ようが、来なかろうが、どっちでもいいんだけど問題は他の奴らの反応だ。

想像してみようか。


『あー、あの噂は本当だったのか!』

『お前があの沙由里ちゃんと付き合ってるとは…。』

『どーやったんだ!』

『ど、どーしてお前が…?』

『何か弱みでも握ってんのか?!』





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