六角関係

お姉さんはあたしの方を向くと、「あら、お友達?聖亜が女の子を家な連れてくるのって、めずらしいわね。ゆっくりしてって。」


その目は開いてて、すんだ黒い目はすっごくキレイなんだけど、何かおかしい。


あたしの方を見てるけど、見てないような…?


そんなあたしの気持ちがわかったのか、聖亜は少し笑って、


「姉さんは、目が…見えないんだよ。」


と言った。


その寂しそうな、子供のような笑顔を見て、あたしも悲しくなった。
< 70 / 346 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop